この一年、夢について書いてきました。それは、日本が夢を持ちにくい国、あるいは夢を持ちにくい時代にあるからです。年間の自殺者はおよそ三万人。交通事故の死者数をはるかに超えます。暗いですよね……。
飽食の時代といわれて久しく、身の回りにはブランド品があふれ、中学生までが普通に携帯を持つこの頃――なのに満たされず、気持ちがすさみ、貧しく、余裕がありません。
夢を探せ、とは言いません。人が夢を見つけるものだとは思っていませんから。夢のほうが、それにふさわしい人間を選ぶのです。ある時気づいたら、いつの間にか自分は「こうしたい」「ああなりたい」と思っていた――それが「夢に選ばれる」ということです。他人の真似をしたり、無理をして探しても、夢を見つけられるとは限りません。
だからこそ、自分だけに用意された夢と出会った方には、納得できるまで追いかけていただきたいのです。たとえ常識や会社と対立しても、カラ元気と意地を総動員して、信じることにのめり込みましょうよ。苦しいことも多い分、喜びも大きくなるはずです。
来年があなたにとって、そして私にとって、夢に一歩近づける年になりますように。